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07/08 SONY DSR-450WSLセミナー 東京店にて開催
2005/7/10 日曜日
カテゴリ: 終了後レポート

新発売のDSR−450セミナー

すでに発売されてから1週間ほど経過した後のセミナー開催であったため、世間の注目もそれほどではと思われていたが、実際には定員を超過する回があるなど、DSR-400に引き続き関心の高い製品であることをうかがわせた。

今回のセミナーでは、DSR-450の活用方法を中心に、カメラ設計に関する裏話や撮影技術に関する応用など、実に多岐に渡る内容が展開された。また、臨時 デモンストレーションと称して、本年10月に発売を予定しているDSR-2000Aのアップコンバーターボードの実演も行われたことを付け加えておく。

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●Power HAD Ex CCDの実力

カメラセミナーとしてはよくあるパターンの、前方に被写体を設置してそれをカメラで撮影し、各種のモニターで表示するといった形態が取られた。
ここでも強調されたのは、DSR-400ゆずりのPower HAD Ex CCDが再現する輪郭のたった鮮明な画像である。左記の写真では分かりにくいが、室内と照明灯下とかなりの照度差があるにも関わらず、正確な色再現をしている。
モニターには、新型液晶モニターのLUMA「LMD-172W」と、CRTが用意され、視聴環境による再現性の差異についてもこまかな解説が加えられた。

レンズ交換による画角の差異

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DSR-450WSLはレンズ別売(業務用・放送用カメラでは特段珍しいことではないのだが・・・)のカメラである。つまり、使用に際しては 、なにかしらのレンズを購入する必要があるのだ。

ところが、レンズは製品によって倍率も画角も様々だし、単価も非常に高いわけだから、気軽に追加購入するわけにもいかない。そこで、レンズ購入の参考とするため、業務用から放送用まで6本のレンズを用意し、実機での画角を測るデモンストレーションが行われた。

レンズをワイド端に合わせ、およそ3m先の被写体に対してどの程度の幅まで画面に納められるのか、その幅から画角を測るだけの単純なものである。

ところが、室内撮影などでは、被写体までの距離が近すぎて適切な画角を維持するのが難しい場合がある。また、4:3と16:9では、焦点距離自体も変わってくるため、ワイド撮影独特の注意点にも詳細な解説がなされた。

撮影目的にあわせ、どのレンズを選択すれば良いのか、その一助としては充分な内容だろう。

プログレッシブ・シネマトーンガンマ

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DSR-450WSLの目玉機能は、言うまでもプログレッシブ撮影とガンマカーブ変更機能である。プログレッシブモードや、ガンマカーブを可変する、というのはカメラ自体の特性を大きく変えるものだ。

右図のように、カメラ内部(特に光学ブロックとCCD周辺)の解説にはじまり、通常の撮影モードとプログレッシブモードで、内部でどのような信号処理プロセスが働いているのか、技術的 に掘り下げていく。講師が熱をいれるあまり、開発時の裏話をこぼしてしまう場面もあった(掲載できないのが、惜しまれる)。

また、これらの機能を生かす撮影術として、照明やシャッター設定に関する注意点も上げられた。プログレッシブ撮影というと、とかくカクカク感が目立ってしまうような映像が目に付くが、これらは電子シャッターの設定やカメラマンの挙動次第で、簡単に解決する事ができる。ガンマカーブ可変時は、カメラの感度や色特性にも影響を及ぼすため、照明の輝度や色温度に関しても一工夫を加える必要があるわけだ。

ここではDSR-450WSLの内部設定を交えながら、それぞれのガンマ特性に合致した照明技法についても触れられた。

総評 – 基本撮影からクリエイティブな要求まで幅広く応える一台

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端的に言って、DSR-450WSLは優れたカメラである。最後発なのだから、最高の性能を、というのは簡単だが、様々な機能のバランスを保ちつつ、かつコストを抑えるというのは決して容易な話ではない。

実際、このカメラは日常業務としての撮影から報道用途まで、DV品質が問題にならない用途なら、何を撮っても画が破綻することはない。そして、その気になればプログレッシブモードやシネマ調ガンマなど、拡張機能を使って個性の強い画作りをする事もできる(もっとも、これらをまともに使いこなすには、ある程度 は撮影技術自体にも精通している必要がありそうだ・・・)。

コスト面でも戦略的な価格設定を採っている。だが、カメラそのものの性能はワンクラス上のヘッド(DXC-D50WSL)と同等 だ。カメラマンの力量まで、ハッキリと写し出してしまうカメラ、と言えるかもしれない。

おまけ DSR-2000Aのアップコンバート実演

今回のセミナーでは、DSR-450WSLのセミナーに付随して、DSR-2000Aのアップコンバーターボード(DSBK-2020、10月発売予定)を使用した、DVCAMからHDへのアップコンバートの実演も行われた。

もちろん、DSR-450WSLで撮影した素材を、HD素材と混在して編集することで、ワイド(16:9)撮影機能を生かす事が目的である。

持ち込まれたボードが試作品だったためか、時折出力がとだえてしまうトラブルもあったが、製品化に向けてさらなる安定化を期待したい。画質は従来のアップコンバートと変わらない品質だが、16:9で撮影された素材なら、HD素材と混在させても違和感が少ない。一刻も早い発売が望まれる。

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